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歯んどbook =用語集=

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ドクターフィー

現在の診療報酬は、そのなかに病院や診療所の設備費用、人件費、電気光熱費などが雑駁に含まれている。それ故に昨今の産婦人科医や小児科医の報酬の改善の問題でも単に報酬を上げても人件費としてわたる前にそれぞれの構造的経費に分散されてしまい、医師の報酬改善に効果が薄い。そこで、こういった問題の解決のひとつに提案された案がドクターフィーである。アメリカでは実際に採用されている。

これは診療報酬をドクターフィーとホスピタルフィーとに分けることによって、担当医師には純粋に技術料だけが支払われる方式である。患者は担当医師に技術料を支払い、病院には入院料や施設使用料を支払う。

患者はいい医者を高く雇うことができるし、安い医者を選ぶことも自由である。そして治療を受ける病院も何ヶ所からか選ぶことができる。この際の治療における一切のマネジメントは担当医師が負うことになる。

利点としては、専門医が非常勤医として、いくつかの契約した病院で仕事ができるようになることである。専門医が病院に専属しなくて済むようになり、医師の偏在や不足が解消する。また、研修医と熟練して医師の治療費が同じであるというような不合理なことがなくなる。
反対に欠点としては、すべての国民が平等に医療を受けられるという国民皆保険の根幹に抵触するおそれがあること等が挙げられる。

「ドクターフィー」とは本来、直接医師に技術料を支払うことを指すが、診療報酬の中でドクターフィー的な技術料とホスピタリティー的な施設料を分けて考える、といった使い方もされている。

平成22年2月12日付の中医協の答申書の中では「平成22年度診療報酬改定で講じることとした、厳しい勤務実態にある病院勤務医の負担軽減及び処遇改善に係る措置の効果を検証するとともに、その結果等を踏まえ、いわゆるドクターフィーの導入の是非も含め、さらなる取り組みの必要性について、検討を行うこと。」とされている。

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