令和5年 新年のご挨拶
トップの采配が大事な年に
参議院議員 山田 宏
新年あけましておめでとうございます。昨年は選挙の年にもあたり大変お世話になり本当にありがとうございました。
今年も皆様からいただいたご期待を胸に刻み、歯科界の明日を拓くことで日本の将来を明るくしていく決意ですので引き続きよろしくお願いいたします。 今年は「癸卯(みずのと・う)」の年。「癸」は「はかる」「のり」の意味から「諸事を取り仕切る」意味があり、今年はトップが正しく取り仕切れるかが大事な年です。正しい道理に則って取り仕切れなければ「一揆」になります。
また「卯」は、閉じられていた門が開いた象形文字で、開かれたばかりの中は未開拓な状態。「癸卯」は「きぼう」とも読みます。この年は何らかの新しい可能性が出てきますが、これを見事に開拓できれば順調な年(希望の年)になる一方、少しでも誤れば混乱(一揆)ともなる年になります。そして来年の「甲辰(きのえ・たつ)」は天災など大混乱の年なので、今年を何とか順調に取り仕切り「希望の年」にしていきたいと思います。
まず物価高騰対策としての「地方創生臨時交付金」からの支給額のバラツキ是正や、オンライン資格確認やマイナ保険証義務化に対する現場からのお声にしっかりお応えしていきます。また来年の診療報酬改定に向けて今年は勝負の年となりますので、歯科口腔医療勉強会の座長としても連盟としっかりタッグを組み、初再診料の医科歯科格差の是正をはじめ、歯科への正当な評価の獲得に向け頑張ります。
そして「国民皆歯科健診」については、今年の通常国会で「国民皆歯科健診」の推進を後押しするための新たな議員立法の成立を目指します。また厚労省と自民党プロジェクトチームが一体となって、「国民皆歯科健診」の制度設計に向けての検討を重ねていきます。
本年も日本歯科医師連盟の益々のご発展と皆様のご健勝ご繁栄を心からご祈念申し上げます。
新年のごあいさつ
参議院議員 比嘉 奈津美
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
日本歯科医師連盟会員の皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのことと存じます。
昨年はコロナ禍で疲弊をするなか、経済回復を掲げ「Withコロナ」に向けた新たな段階への移行がはじまりました。日本中が元気を取り戻し、これからと思われた矢先に、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースが世界中を駆けめぐり、歯科界にも「金銀パラジウム合金問題」という火の粉が飛んできたため、岸田総理に、「歯科界への緊急避難策」の申入れに行きました。その結果、5月に緊急改定が行われることとなりましたが、やはり市場価格の変動や安定供給にリスクのある材料を保険診療において汎用していることが課題に残りました。
また、昨年の予算委員会でも質疑をさせていただきましたが、オンライン資格確認の導入の原則義務化、マイナ保険証など、小規模歯科医院やネットワークの整備がされていない地方の歯科医院にとっては大変な問題が発生してきました。しっかりとした環境整備をした上での義務化であることが必要です。引き続き政府には問題点を指摘してまいります。
国民の健康寿命の延伸に向けて、あらゆる疾病予防、重症化予防に貢献できるよう、地域を支える歯科医療提供体制を整備し、またライフステージに応じた切れ目のない歯科健診の法制化とスクリーニングアプリ等の開発に力を入れ、国民皆歯科健診の早期実現を国政の立場から推進します。そして常に診療現場からの声のあがるデンタルスタッフ不足問題に対し、「歯科衛生士、歯科技工士の人材確保事業関連予算」のさらなる活用を検討し、離職防止、復職支援の結果を出してまいります。
ウイルスという目に見えぬ敵との戦いは我々歯科医療従事者にとって言葉にはならない苦労を伴うものであります。一件のクラスターも起こしていないことを誇りに思い、国民の健康を導くという大義を持ってともに歩みましょう。
本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。