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日歯連盟について

会長挨拶

 日本歯科医師連盟は、国民の口腔状態を改善するために、日本歯科医師会と緊密に連携して活動しています。現在、最も力を入れている活動は、歯科医院を受診したことがない人々に健診の受診を促すことです。健診の機会を増やすために法改正を行ったり、費用負担を軽減する努力をしています。健診の結果、口の中に病気が見つかった場合は、治療を進める必要があります。口の中の病気は全身の健康に悪影響を及ぼすことが学術論文でも証明されており、糖尿病や脳疾患、心臓疾患などにも歯周病菌やむし歯菌が関与しているとされています。最近では、認知症との関連性も指摘されています。

 しかし、口の中に病気があると認識している人のうち、6割の人が歯科治療を受けていないという調査結果があります。その主な理由としては、「治療が痛そうで怖い」と感じることや、「費用が高そうだ」と思うことが挙げられます。しかし、最近の歯科治療は麻酔や治療技術が進化しており、治療費用のほとんどは公的保険でまかなえます。歯科医師とのコミュニケーションを心地よく行い、遠慮せずに話すことが大切です。可能な限り「かかりつけ歯科医」を持ち、日常的に歯や口の相談をし、健診や治療を受けるよう心がけましょう。

太田 謙司 (日本歯科医師連盟会長)