令和6年 新年のご挨拶
足元を固め、明日を拓く年に
参議院議員 山田 宏
明けましておめでとうございます。昨年も日本歯科医師連盟の先生方には力強いご支援を賜り誠にありがとうございました。今年も「歯科の明日を拓くことが、健康長寿の日本を創る」との信念で頑張りますので引き続きご指導の程よろしくお願い申し上げます。
今年も民間ではさらなる賃上げや物価高が予想されています。6月からそれらに対応して診療報酬が改定されますが、歯科は他の医療分野に比べて材料費の占める割合が高く、また看護師や介護士などの人件費が引き上げられているのに対し、歯科衛生士等歯科界の人材確保のための改善はまだまだであり、今後もしっかり対応していく決意です。
「国民皆歯科健診」推進事業では、昨年に引き続き簡易な検査方法の開発を進め、その検査結果を確実に治療につなげる制度設計も合わせて検討していきます。そして来年からはその新しい検査方法による歯科健診のモデル事業を職場、地域、施設等の一部で開始し、暫時モデル事業を拡大しつつ、一方で口腔の健康が全身の健康や医療費に与える影響等に関するナショナルデータも研究・蓄積し、その結果を本格的な「国民皆歯科健診」実現に向けた労働安全衛生法等関連法令の改正に繋げていきたいと思います。
また、一部野党の理解が得られず暗礁に乗り上げている国民皆歯科健診に向けての「歯科口腔保健推進法」の改正についても、今年の成立を期してまいります。
昨年11月の厚生労働委員会で私は質問に立ち、武見厚労大臣に今年のマイナ保険証への移行と従来の保険証廃止の方針に対し、岡山県歯科医師会でのアンケート調査をもとに現場の不安と危惧を強く訴え、大臣からは「令和6年の秋以降も一年間は紙の保険証を併用していく」との方針を引き出すことができました。
本年も日本歯科医師連盟と皆さまの弥栄を心からご祈念申し上げます。
新年のごあいさつ
参議院議員 比嘉 奈津美
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
日本歯科医師連盟の会員の皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのことと存じます。
すでに報道等でお聞き及びのことと存じますが、この度、第150回臨時評議員会におきまして、正式に次期日本歯科医師連盟参議院比例代表選挙候補者として選出をいただきました。この決定を重く受け止め、歯科界のため一層の努力をしてまいります。
さて、歯科医療の重要性に理解が進む一方で、物価高騰や歯科衛生士、歯科技工士不足など、歯科を取り巻く厳しい状況が続いております。そこで多くの国会議員と連携し、自民党内で開催される部会内での問題提起、私が事務局長を務めております「国民歯科問題議員連盟」の所属議員とともに、財務大臣、厚生労働大臣へ直接申入れを行うなど、歯科医療向上のため日々奮闘をしております。
口腔の健康と全身の健康の関連性が明確となり、健康寿命の延伸に口腔管理が大きく貢献すること、そのための医科歯科連携の重要性についても積極的に発信をしてまいります。
また、国民皆歯科健診の実現に向け、妊婦健診や妊娠期の口腔内環境が胎児に与える影響などを理解していただき、歯周疾患検診や唾液検査キットの活用を広め、最終的には多くの国民が定期的に歯科医院を受診することを目標とします。
沖縄の久米島で歯科医師の第一歩を踏み出し、なつみ歯科医院の院長として25年、離島診療やカンボジアでの歯科ボランティアの経験があるからこそ、全国津々浦々の診療所が抱えるご苦労などが理解できると確信しております。歯科界の現状と課題に向き合い、獲得している歯科関係予算の有効活用を含め、全力を尽くしてまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。